終末医療の意義と心構え

医療に携わる人であれば、誰もが患者の回復を望みます。しかし、残念なことに現代の医療技術をいくら駆使したところで、病気が治癒しない患者は存在するのです。終末医療とは、そのような回復の見込みのない患者に対して痛みや苦痛をできる限り和らげ、人間としての尊厳のある生活を送らせてあげることを目的とした医療を指します。終末医療における緩和ケアで大切なのは、患者があとどれだけ長く生きることができるかを追求することではありません。人間らしく生きられる期間を少しでも長く確保し、肉体的な痛みだけでなく精神的にも健康に過ごしてもらうのが大切です。
終末医療におけるチーム医療は医師・看護師・薬剤師など、それぞれの役割が違います。しかし、それぞれが持つ専門的な知識をフル活用して対応することが求められるのです。例えば末期がんの患者の場合、薬剤師に求められる役割が大きいといえます。終末医療は、痛みを緩和してあげるのが最終目的の医療です。そのため、がんと戦うための抗がん剤は副作用が非常に多いので使用せず、痛みを取り除くことに重きを置いた薬を使用します。
場合によっては、医療用の麻薬を用いたケアを行う場面も出てくるようです。その際には、患者本人にはもちろんのこと、その家族にもなぜ医療用の麻薬を利用するのかということについて、丁寧な説明が必要となります。
人の生死を目の当たりにする非常に大変な仕事ですが、患者のために全力を尽くして苦痛を取り除いてあげるという仕事は、非常にやりがいがあるでしょう。

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